執筆のきっかけは数年前にさかのぼります。ビジネス書の取材後、編集の方と書店に行き、「起業・フリーランス」コーナーを一緒に見ていた時、「立野井さん、フリー歴長いから何か書けるんじゃないですか?」と言われたのです。当時は「いやいや、私は成功事例じゃないから…」と苦笑していました。
しかし、その後、ノマドワーカー、クラウドソーシングのプチブームがあり、ワーカー登録のお誘いetc.が届くようになります。働き方改革≠フ選択肢として、フリーランスというワークスタイルに期待が集まるにつれ、違和感を覚えるようになりました。世間が考えるワーカー像と、実際のフリー生活にはギャップがあるんじゃないか…と。
組織に所属せず、自分の才覚と価値観で生きていくには、それなりの覚悟と戦略が必要です。開業当初にフォーカスする本が多い中、生き残り≠テーマにと考えたのはそのためです。企画書の仮タイトルは「20年生き残る!フリーランスの仕事術」でした。本書ではベテランの方3人のインタビューも掲載。20年というスパンの中でキャリアをどう築いてきたのか。具体的な事例をご紹介することに意味がある、と考えました。
背伸びすることなく、自然体で。実績をしっかり積みながら、したたかに。フリーランスとして生き残っていくノウハウが共有できればと思いました。興味を持っていただければ幸いです。
●会社に雇われずにフリーで働く! と決めたら読む本
著者:立野井一恵
価格:1500円+税
発売:2018年2月
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