フェルメール展
2008-10-27


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上野で開催中のフェルメール展に行ってきました。今回は日本初公開の4作品を含む7点が公開されています。本も出てますけど、フェルメールは全点踏破が夢!なので、すごく楽しみにしていました。今までに見たのは3点でしたが、これで計10点。現存する30数点のうち、日本だけで3分の1弱制覇できました(^_^)

初めて彼の絵に出会ったのは20年前。「手紙を書く女」という作品です。黄色いガウンを着た若い女性が、ふと顔を上げて、こちらを見たという感じの構図。その眼差しに吸い込まれ・・というより、絵自体が放つ静かな光に引き寄せられたような衝撃があって、その印象がずっと忘れられませんでした。

全点見たいと思うようになったのは、2004年に「絵画芸術」を見てからです。たくさん展示されていた他の絵がすべて記憶から消えてしまうぐらいの圧倒的な存在感、ただならぬ風格にあらためて驚きました。3点目が昨年見た「牛乳を注ぐ女」。いずれも印刷物では絶対に感じられないオーラが漂っています。

今回は地味めな作品が多いのですけど、フェルメールの母国オランダでさえ、2館で7点しか所蔵していないのですから、1つの美術館で7点も同時に見られるのは、本当に稀有なチャンスですよね。解説もわかりやすく、遠近法を駆使した同時代の絵との共通点も理解できて、点数は多くないのですが、とても充実した内容でした。

友人のデザイナー、Yちゃんと一緒だったので、金曜限定のペア得ナイト券(17時〓20時有効。男同士、女同士でもOK)を利用しました。彼女は美術史の講座に通ってるので、この時代に手紙のやりとりが普及したため、「手紙の書き方」という本がベストセラーになったとか、当時は離乳食として赤ちゃんにビールを飲ませていたetc.、絵にまつわる小ネタを披露してくれ、楽しく見られました。

夜の美術館の雰囲気もまたイイんですよね。もっと夜間開館してくれればいいのになあ。働く現役世代にこそ、もっとアートを!(^_^;) 仕事帰りと思われるビジネスマン&ウーマンも結構、見かけました。

☆フェルメール全点踏破の旅 (朽木ゆり子=著 集英社新書ヴィジュアル版)
[URL]
作品を見た場所と日付をこの本に記録しています。門外不出のものはやはり現地に行かないと、でしょうね(>_<) 盗難中の作品もあるし・・・

☆フェルメール展〓光の天才画家とデルフトの巨匠たち(12月14日まで開催中!)
TBSのサイト→[URL]
朝日新聞のサイト→[URL]
東京都美術館のサイト→[URL]
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