余命4ヶ月のダビデ
2008-10-30


禺画像]
仕事仲間で友人のコピーライター、マトバちゃんが本を出しました。タイトルは「余命4ヶ月のダビデ」。悪性リンパ腫と診断され、今年1月に亡くなった愛猫タビデの闘病記です。元気な頃から立ち上げていたブログが、この1冊に凝縮されました。

ページをめくると、小さくていとおしい命の記録が、愛情あふれるテキストと美しい写真でつづられています(オールカラーです!)。重い内容なのに、明るい透明感が漂う詩文集のような構成。キュートなダビデの姿(フォトジェニックな猫さんです)を眺めていると、こちらが癒されるような気がします。

でも、生き物と暮らすということは、楽しいことばかりじゃない。可愛いあの子たちは人間よりずっと寿命が短く、はかない存在だから。一度、家族に迎えたら、最期まで看取る覚悟と責任が必要〓〓そのことも静かに、しかし、はっきりと伝わってきます。人間の闘病記はたくさんあるけれども、猫の記録は珍しいのではないかしら。

クリエイター同士なのに(装丁やロゴタイプ制作etc.で活躍中のダンナ様は、写真・デザイン担当)、これが初の夫婦合作だとか。あちこちにセンスとこだわりが光る仕上がりはさすがです。泣けてくるけど、読後感は決して暗くありません。猫好きな方はもちろん、コンパニオンアニマルと暮らす方は、ぜひ手にとってみてくださいね。

☆蔵davi(本の内容がわかるPRサイトです)
[URL]

☆余命4ケ月のダビデ(的場千賀子=文 辻聡=写真 ミヤオビパブリッシング)
[URL]
[BOOKS/いろいろ]

コメント(全2件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット